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リレーコラム 草食投資隊、コツコツ前進中!

第7回気楽な人生はあり得ぬ時代に (セゾン投信 中野晴啓)

 皆様、明けましておめでとうございます。
 
 この年末年始は多くの方が9連休という超大型休暇だったようで、皆様それぞれに新年を謳歌されたことと思います。小生もセゾン投信を創業以来初めて、6連休ものまとまった休暇が得られ、老親の元への帰省や断捨離、そして今年の戦略などについてもゆっくりと思案する時間を持つことが出来ました。
 さて新年初日からNISAが始まって、セゾン投信でも早速たくさんのお客様からNISA口座での買付注文をいただきました。口座開設の申し込みもひきもきらず、おかげさまで年始からスタッフたちはフルスロットルの忙しさで盛り上がってます。
 小生は小生で、年初に締め切りの原稿が7本もあって、正月休みにやり切れず、早速仕事始めから書斎代りのいつもの喫茶店でこの原稿も書いているわけです。
 
 さてこの喫茶店、いつもは午前中ガラガラなのに今日(6日)はスーツのおじさん一色で満員御礼です。小生がシコシコ原稿書きをしている隣の席は、中高年サラリーマン4人組がモーニングセットを食べながらゴルフ談義です。新しいクラブを買った、新兵器は250ヤード飛ぶとか、女子プロは森田理香子がかわいいとか何とか。明らかに新年の挨拶廻りとして外出し、みんなして油を売っているに違いありません。
 おじさんたちが帰ったらすぐに、今度は20代と思われる若手男子サラリーマン4人組がやって来ました。このヤングたち、とにかく騒がしい!ひとりがくだらないギャグを言うと全員が大声で笑いを合唱するのです。朝からすっかり居酒屋状態で、こちらの集中力はおかげで萎えさせられました。彼らの話題はずっと9連休のこと。休みはあっという間に終わっちゃったに始まり、テレビのお笑いは2日で飽きた、初詣は川崎大師に行って大混雑で彼女と喧嘩になったとか、スノボに行って捻挫が痛いとか、渋谷で飲んだとか夫々散々しゃべったら、「あ、もう昼飯ですね。何食べる?」で盛り上がって出て行きました。バリバリの若手君たち、仕事のコメントは一切なし!今日は何にも仕事無いんですかね。
 日本人は、働き過ぎのエコノミックアニマルとかつては欧米から揶揄されて来ましたが、この喫茶店を見渡す限り、それは遠い昔で面影は皆無です。みんな時間を持て余してお茶で時間潰し。「仕事始めは仕事する気にならん」と言って会社に来ても正月気分!日本経済衰退の根本的原因はこうしたサラリーマンに代表される、勤労意欲の低下にあるのではないでしょうか。
 
 20世紀高度経済成長時代には、「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」の如く、大きな会社に入りさえすれば終身雇用に年功序列で定年まで安泰人生が保証され、定年後も年金はじめ充分な社会保障が前提の国の仕組みがあって、安直な人生を多くの人が可能とできたのです。
 「Life is easy」のマインドリセットがされぬまま21世紀に突入した日本は、デフレ地獄から16年も抜け出せぬ中で、経済環境も国の構造も激変しているにもかかわらず、少なからぬ新たな世代まで「easy life」を前提とした生き方を未だに志向しているのです。
 
 そうした思考停止的視野の典型がお金(預貯金)への狂信でありましょう。1万円札は日銀が刷っているだけの単なる紙切れです。その価値が不変であるとは到底信じない姿勢がグローバルスタンダードですが、日本人の多くはその問題意識が欠如しています。
 とりわけアベノミクス進展がはっきりした今、またこの先アベノミクスで見事日本経済が安定成長軌道に乗れたとしても穏やかに、或いはいざ失敗が世界への周知となったなら、加速をつけて1万円札はその価値を減耗させて行くことになるのです。
 お金を減らしたくない、リスクをとるのが怖いと現ナマを抱え込んでいる限り、インフレという貨幣価値減少の大きなリスクを負い続ける事実に、もう衆人あげて気付かなければならない時期が来ました。
 人生は何もしないでじっとしていれば安心、などと言う異常がずっと続くわけがありません。世界の常識は「Life is not easy」だから、ちゃんと行動する人が報われるのも常識なのです。
 
 諭吉くんの顔が入った紙切れの価値は必ず変化します。その価値減少リスクに打ち克つためには、それを経済活動の糧として働きに出しておくのです。それが長期投資!
 いま小生が居るこの喫茶店の人たちが決して現実のすべてではなく、世の中にはたくさんの汗かいて必死で努力して、経済活動の主役として成長に貢献している人たちがいます。そんな頑張ってるビジネスを支えるのが長期投資マネー!
 今年から始まったNISAは本来長期投資への行動をサポートする制度です。まず一歩づつ行動してみましょう!
 
草食投資隊は2014年、トレードマークの草食タイを一新しました。そして今年のスローガンは「原点回帰」です。私たち3人が最も大切にして来たこと、それは全国各地の生活者に本物の投資の意義を伝えることであり、今こそ改めてそこに専(もっぱ)ら取り組もうということです。既存金融業界が決してやらないことだからこそ、草食投資隊の存在意義は益々大きくなっていると自負しております。
 本年も草食投資隊をどうぞよろしくお願いいたします。
 

セゾン投信 中野晴啓


 
「運用のプロが教える草食系投資」
渋澤健(著) 中野晴啓(著) 藤野英人(著)
価格: ¥1,620
出版社: 日本経済新聞出版社 (2010/4/24)
単行本(ソフトカバー): 200ページ
 
「30歳からはじめる お金の育て方入門-貯めながら殖やす新しい習慣-」
渋澤健(著) 中野晴啓(著) 藤野英人(著)
価格 : ¥1,512
出版社: 同文館出版 (2013/2/13)
単行本(ソフトカバー): 224ページ


 

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