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父から娘への投資講座(投資信託編)

第9回グロースとバリュー①

Grapha
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Graphb
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:「それじゃ、アクティブ・ファンドに投資するのはファンド・マネジャーの腕にかけるわけね」
 
:「いや、より正しくいうとファンド・マネジャーの投資スタイルにかけるわけだ。前にも言ったように、成長株に投資するグロースと、割安株に投資するバリューという2つの大きなスタイルがある」
 
:「で、どっちがいいの?」
 
:「さて、どっちかな? フランク・ラッセル社と野村證券が共同で作成している株式スタイル指数は、日本株の個別銘柄を株価純資産倍率(PBR)でランキングして、時価総額の合計で上位半分までを“グロース指数”、下位半分を“バリュー指数”としている。例えば上のグラフAは、1980年から2009年までの30年間で、グロース指数のリターンTOPIXのリターンに対して毎年どれだけ勝ったか負けたかを見たものだよ」
 
:「1999年には20%近くも大勝ちしているのに、他の年では結構負けているのね」
 
:「ただし、これはファンド・マネジャーの腕の良し悪しではない。なぜなら一定の客観的な基準で選んで作成した株価指数だからね。ということは、これは“成長株で運用する”という投資スタイル、言い換えれば投資方針のパフォーマンスを見ているわけだ」
 
:「株価指数のくせにTOPIXにしょっちゅう負けてるってヘンな話ね。それじゃ、反対のバリュー指数のほうはどうなのかな?」
 
:「見たい? それじゃー、バリュー指数も見せてあげよう!ほれ、グラフBだ(下の画像)」



:「うわーッ!! ほとんど毎年、連戦連勝じゃない!? でも、ちょい待ち! 1999年にはマイナス30%もTOPIXに負けたのね。おそろし~」
 
:「グラフAとBを比べて、何か違いに気がついた?」
 
:「グラフの色が違う」
 
:「アホッ! 色とかじゃなくて、中身だ!」
 
:「1999年はグロース大勝ち、バリュー大負けの年ね。いったいナニがあったの?」
 
:「当時おまえはまだ中学生だったから覚えていないかもしれないが、ITバブルで通信とか電機・精密などIT関連が成長株ともてはやされて、その年のグロース指数は80%近い高いリターンだった。一方でバリュー株指数も30%上昇したんだが、グロース指数には遠く及ばなかったというわけ」
 
:「あっ、それともう一つ。勝ち負けのパターンが違うよね」
 
:「どんなふうに?」
 
:「グロース指数はたまに大勝ちするけど、ほとんどいつも負け。反対にバリュー指数はたまに大負けするけど、ほとんどいつも勝ち」
 
:「おーッ、いいとこに気がついたな!そのとおり。これを専門用語では“バリュー・アノマリー”というんだ。効率的市場仮説が正しければ起こらないはずなのに、実際には起きている不思議な現象(アノマリー)だ」
 
:「また専門用語がでてきた。どうして起こらないはずなの?」
 
:「グラフA(グロース株)とグラフB(バリュー株)を見たら、どっちに投資したいと思う?」
 
:「そーね。たまに大負けするけど、だいたいいつも勝ってるバリュー株指数だね」
 
:「そう思う人が多いだろうね。過去の事実を見れば、バリュー株のほうがだいたいいつも優勢だというのが誰にでもわかる。だったら、みんながバリュー株に投資しようと人気が殺到するからバリュー株の株価は上がって、グロース株に投資してもバリュー株に投資しても将来のリターンは変わらない程度にまで株価が調整されるはずだ」
 
:「でも、実際にはそうなっていない、というわけね。なぜだろう」
 
:「それは次回に話すことにするから、それまでの宿題をやろう。“投信まとなび”の検索画面の中級者用“投資資産で検索する”で、グロースは日本株の“大型成長株”から、バリューは日本株の“大型割安株”のそれぞれの分類に含まれているファンドの本数を調べてくること」
 
この宿題をやってみたい方はこちら>検索画面にジャンプ


 

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