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2011年「投信王」は現役女子高生!―年齢・経験不問、仮想資金10億円の国際分散投資ゲーム

2011年の「投信王」は現役女子高生!
― 年齢・経験不問、仮想資金10億円の国際分散投資ゲーム
 
 投資を“理論”ではなく“体感”してもらうため、日興アセットマネジメント(以下、日興AM)が開発したゲーム「世界の投信王」。今年で3年目を迎えるこのゲームは、10億円の仮想資金を元手に先進国17、新興国18の35ヵ国・地域に連動する仮想インデックスファンドに投資し四半期、年間の運用成績を競うもの。ウェブ上で無料登録をすれば誰でも参加可能で、年齢も経歴も不問。参加者は米国、中国からも集まり現在1万2000人にのぼる。
 
 日興AMは31日、このゲームで2011年に優秀な成績をおさめた参加者の表彰式を開催した。年間レースとしては2回目を迎える2011年の参加者8500名の頂点に立った「年間投信王」は、宮城県の現役女子高生のネイビーAさん(ハンドルネーム)。式当日まで詳細が明かされず、授賞式会場の参加者もほとんどが男性という中での堂々1位。この結果が発表されると、会場内にはややざわめきが起きた。
 


2011年の勝因はリバランスのタイミング
 
 東日本大震災やタイの大洪水など災害が重なった2011年は「非常にタフな年だった」(ビル・ワイルダー社長)こともあり、35ヵ国・地域のうち年間リターンがプラスだったのはインドネシアの0.1%のみ(2位は米国▲3.2%、3位はフィリピン▲4.9%、日本は16位で▲19.5%)。
 このような環境下でネイビーAさんの年間パフォーマンスは▲3.31%と、2011年の参加者平均▲21.20%を大きく上回っていた。また、参考指数のMSCIオールカントリー(円ベース)のパフォーマンス▲11.89%を9%近くアウトパフォームしている。
 ネイビーAさんが1年間どのような運用を行なったかを見ると、投資国・地域の組み入れ比率を26回も見直していた。1~3月は欧州中心、4月以降はアジアにシフトし、時おり南米も組み入れた。今まで投資経験はほとんどなかったというネイビーAさんだが、「投資する国・地域は常に4カ国と決めて、投資する比率はニュースなどをチェックしながら3週間に1回程度見直した」という。
 


仮想資金ならではの思い切りがカギ
 
 現在、宮城県在住のネイビーAさんは、ラジオでこのゲームを知り参加を決めた。大学受験を控えているため、授賞式には電話での参加だった。被災地でゲームをつづけたネイビーAさんは、「大学で経済を学び、将来は地元宮城の復興に役立てたい」という。
 レースで優秀な成績をあげた参加者の間では、「2010年は十数回ポートフォリオを見直したが、11年は手数料を考慮して一度もポートフォリオを変えなかった」「2011年の前半は苦しんだ」との声もあり、成績上位の参加者も苦戦を強いられたようだ。
 一方で、「架空資金のため思い切って運用できた」「実際の資金を投下せずに投資の勉強ができる点が良い」と、バーチャルな投資を勉強やシミュレーションとして活用できたとの感想もあった。
 


ゲームを通じてマーケットを身近に
 
 日興AMは、年間で優れた成績をおさめ、高い評価を得た参加者には、社内アドバイザーとして実際の商品開発や運用に携われる特典も用意している。
 2010年の成績優秀者からオーディションを行ない、約4000倍の関門を突破した菊池理代さんは、現在運用部門に所属している。週1回のペースでトレーニングを行いながら、将来は商品開発や運用に携わる予定だ。11年10~12月の四半期レースから投資対象国に加わったポーランド、ベトナム、フィリピン、エジプトの選定には、菊池さんのアイディアも反映された。また、優秀な成績をおさめた学生には「インターンの機会も準備していく」予定だ(「世界の投信王」開発担当)。
 このゲームは、バーチャルの世界で自らがファンドマネージャーとなり、国際分散投資を体験できる仕組みだ。そして菊池さんのように、リアルの世界で活躍できるチャンスもある。参加者の中には、常連の成績優秀者や金融機関に勤務する人もいる一方で、投資信託に詳しくない人や、運用の経験がない人もいる。投資の初心者にとって、このゲームが投資する国の情勢や経済について学ぶツールとなることが、何よりの魅力であるといえるだろう。
 
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