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竹川美奈子の「個人型DC」で自分年金!

第8回【実践編 第3回】元本確保型商品の活用法

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 今回は元本確保型商品を利用する場合の活用法や注意点についてお話していきたいと思います。通常、、「確定拠出年金(DC)」において元本確保型商品といわれるのは「定期預金」や「保険商品」です。
 
 定期預金は預け入れ時にあらかじめ金利が提示され、満期まで預けると所定の利息がつきます。そして、満期時には「元本とその利息」がまとめて同じ商品に再投資されるしくみです。
 満期になる前に解約した場合には「中途解約利率」が適用され、当初示された金利よりも低い金利が適用されます。たとえば、定期預金(1年満期のもの)を選んで、掛け金1万円を定期預金に預けていくとします。そして、1年後に預金を解約して、投資信託を購入する場合、1ヵ月目に預けた1万円はちょうど満期になるので、元本1万円+利息を受け取ることができます。しかし、2ヵ月目以降に積み立てた11ヵ月分(11万円)については満期前なので、中途解約利率が適用されます。ただし、受け取る利息が少なくなるだけで、「元本割れ」をするわけではありません。
 また、DC預金はペイオフの対象になります。万一銀行が破たんした場合には同じ銀行に預けてある(DC以外の)預金と合算されます。例えば、メインバンクなどに1000万円程度の預金がある場合には、DC預金はほかの金融機関の預金を選べる運営管理機関を選んだほうが安心です。
 


保険商品は満期前の解約で元本割れすることも


 
 保険商品には、損害保険会社が提供する確定拠出年金用の「(積立)傷害保険」や、生命保険会社が提供する「利率保証型積立年金」などがあります。若干死亡保障のつくものもありますが、基本は貯蓄型の保険商品になります。あらかじめ利率が提示され、満期まで預けると決められた利息がつくこと、満期時に「元本とその利息」がまとめて同じ商品に再投資されるという点は定期預金と同じです。一般に、同じ期間の定期預金に比べると、金利が高いケースが多いです。
 注意したいのは、中途解約をしたときのペナルティーが預金よりもキツイことです。商品や時期によっては、他の商品に預け替えするために満期前に解約すると、解約控除(*)が適用され、元本割れすることもあります(債券で運用するケースが多いので、とくに満期までの期間が長く、金利が上昇する場面などでは元本割れの可能性が高い。中には解約控除がかからないこともあるので、事前に確認をしましょう)。
 
 ただし、60歳以降に一時金などでお金を受け取る場合に保険料品を解約する場合には解約控除は適用されず、預けていた期間に応じた利息を受け取ることができます。ですから、たとえば、56歳になって満期5年の保険商品を選んで、60歳以降にこれを解約するといった場合には不利になることはありません。
 
*解約控除;解約返戻金を計算するときに、契約者の持ち分である保険料積立金から差し引かれる額のこと。保険契約を結んで短期間のうちに解約した場合に適用されるケースが多い。
 


プール資金なら保険より預金。MMFがあれば活用を


 こうした特徴を考慮すると、たとえば「とりあえず元本確保商品で運用。勉強しながら徐々に投資信託に預け替えたい」というような人は、保険商品より定期預金のほうが使い勝手はよいでしょう。満期前に他の商品に預け替えても、元本割れにはならないからです。
 
 あるいは、元本確保型の商品ではありませんが、MMF(マネー・マネジメント・ファンド)がある場合にはこちらの商品を活用するのも選択肢のひとつ。MMFというのは、比較的値動きの小さい短期の債券などで運用されている投信の一種。投信の中ではリスクの低い商品です。購入から30日を過ぎると手数料なしで解約できるので、預け替えなどを考慮した”プール資金”として置いておくには向いています(DC用のMMFでは、30日前でも手数料がかからないものもあります)。
 
 一方、保険商品は一時的に元本確保型商品に預けて、ほかの商品に預け替える可能性がある人には向きませんが、満期まで預ける(=解約はしない)という前提で長期に運用する場合には選択肢になります。たとえば、「若いときから投信で運用してきたが、受取時期が近づいてきたのでそろそろ安全商品に預け替えたい」、あるいは「50代になって個人型DCに加入。投資商品で運用したくない」というケースなどです。
 保険商品は同期間の定期預金よりは金利が高いことが多いですし、60歳以降に(預け替えではなく)解約して自分が受け取るときには中途解約のペナルティーもありません。手数料も差し引かれず、預けた分の利息ももらえるからです(定期預金は、60歳以降でも満期前に解約すると中途解約利率が適用されてしまうケースが多い)。
 
 このように元本確保型商品を利用する場合でも、金融商品それぞれの特徴を知っておくと賢く活用するヒントになるのではないでしょうか。
 
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