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父から娘への投資講座(投資信託編)

第7回パッシブ教とアクティブ教④

:「ねェ、アタシの彼氏に“うちのパパはむかし株のファンド・マネジャーやってた”って話したら、“わー、すげーッ!カッコいいじゃん。オレもやってみたい”っていうリアクションだったけど、じつはぜんぜんカッコよくなくて“ただの酒飲みオヤジ”って言っといた」
 
:「えッ?おまえ彼氏いたのか?聞いてないぞ!? パパは見てのとおりカッコよくない。ファンド・マネジャーは世間が思うほど花形の職業じゃないんだ。むしろ地味で、人目につかずにコツコツと努力するタイプが多いし、だいたいは変わり者だ」
 
:「へェ~、そうなんだ。パパも変人と言われれば、そうかもね。わかる、わかる」
 
:「うーるしゃい!どうせ言うなら、“怪人”とか“奇人”とか、もっと尊敬を込めた表現があるだろ」
 
:「でも、なんで変人、怪人、奇人じゃないとダメなの?」
 
:「まえに“効率的市場仮説”を教えたろう。あの、道ばたに100ドル札が落ちている話。(第3回参照)情報はアッという間に人々に行きわたるから、多くの投資家が“有望銘柄”と思っている銘柄にはすでに高い株価がついているし、“業績不振な企業”というレッテルが貼られればすでに株価は低迷しているのがふつうだ」
 
:「ということは…それなりに会社の実力に見合った株価がついているわけね」
 
:「ところが実力というのは、なかなか判定が難しい。スポーツ選手や芸能人だって、実力と人気がマッチしないことがあるだろ。企業とその株価もそれと同じで、本当は実力があるのに不人気だったり、実力はたいしたことはないのに妙に人気があったり…」
 
:「わかる、わかる。ビジュアル系歌手の○○なんか、歌ヘタクソなのにナゼか人気あるのよね~」
 
:「アクティブ運用している株のファンド・マネジャーは、企業の実力に比べて株価が割安な銘柄を買ったり、将来の成長性がまだ株価に十分に反映されていない銘柄を買ったりするんだ。前者はバリュー(割安)型、後者はグロース(成長)型といって、こういうファンド・マネジャーそれぞれが得意とする銘柄選びの仕方を“投資スタイル”という。逆に言えば、みんなが注目している“最近話題の人気銘柄”に飛びついたりしない、ヘソ曲がりなわけ。」
 
:「ニャールほど。他の人たちとは違う変人が向いてるわけね。でも、それだと流行には乗り遅れちゃうよね…」
 
:「だから地味で目立たないって言ったろ! マスコミで話題になったりして大勢の投資家が押し寄せて人気殺到している銘柄を避けて、目立たないけど将来有望な銘柄をコツコツ発掘したり(グロース型)、売り浴びせられて株価が実力以下に低迷している銘柄を買ったり(バリュー型)するんだ。だから短期的な流行には乗り遅れるけど、将来その成果がでてくるまでじっと辛抱強く待つわけ。“待てば海路の日和あり”だ」
 
:「そんな悠長なこと言ってていいの?株価は毎日上がったり下がったりするのに…」
 
:「まさに、そこがポイント!良いファンド・マネジャーには“忍耐力”と、目先の相場の動きに振り回されない“信念”が必要だ。逆に言えば、大方の投資家にはこれが欠けている」
 
:「うーん。そうか…。アタシの彼氏、忍耐力も信念もなさそうだからムリかも…」
 
:「だったら、そんなオトコと付き合わんでよろし!人生にも忍耐力や信念は必要だからな。結婚相手を選ぶんだったら、“長期投資”だと思って銘柄選びを慎重になッ!」
 
:「でも、パパと違って、カレシは変人じゃないのがいいところ。フツーのタイプ!」
 
:「……」(ダメだ、こりゃ…。やっぱり、わかっとらんわ!)
 

(続く)


 

父から娘への投資講座(投資信託編)

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