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父から娘への投資講座(投資信託編)

第6回パッシブ教とアクティブ教③

:「アクティブ運用は労力がかかるが、成功すればリターンも高い。そのかわり、リスクも高いのがふつうだ」
 
:「アクティブっていうと活動的とか積極的っていうイメージだけど、しょっちゅう株を売ったり買ったりと忙しいわけね」
 
:「いや、それは必ずしも正しくない。ファンド運用は短期間で売買を繰り返すトレーディングとは違うんだ。もちろん銘柄を入れ替えるときは売買するが、良いアクティブ・マネジャーはさほど頻繁には売買をしないものだ」
 
:「ヘエー…そんなもんなの?」
 
:「例えば世界で最も有名な投資家ウォーレン・バフェット氏は、自分で調査して保有すると決めた銘柄に長期投資して大成功した。どたばたトレーディングしたわけじゃない」
 
:「腰を据えている、というわけね」
 
:「しょっちゅう売買をするのは、すぐに気が変わる奴か、自分の判断に自信過剰な奴か、どちらかだ」
 
:「自信過剰? 自信があるからアクティブやってるのよね?」
 
:「行動ファイナンスでは“自信過剰バイアス”を研究した例がある。頻繁に売買するのは自分の判断が正しいと信じているからだ。アメリカで、インターネットでトレーディングしている個人投資家を、男性・女性と未婚・既婚で4グループに分類して、彼らの売買行動を調査してみたら、いちばん頻繁に売買していたのは未婚の男だった。4つのグループごとの投資成果には見かけ上はさほど違いはなかったが、売買手数料を差し引くと最も頻繁に売買していた未婚の男が最悪だったんだ」
 
:「なるほど、コストがかかっていたわけね。でも、なんで未婚の男は自信過剰なの?」
 
:「この研究を発表したオディーン教授たちの論文の題名は“Boys Will Be Boys”で、“男の子はやっぱり男の子なのね”という意味。アメリカの文化では“男の子は男らしく”が理想で、映画俳優でいえば昔ならジョン・ウェイン、最近ではアーノルド・シュワルツェネッガーみたいなマッチョ系が理想。自信に満ちた勇気ある行動が賞賛される文化では、自ら判断して行動に起こすのが“カッコいい”と思われるからだ」
 
:「アタシ、シュワちゃんとか、あんまり好みじゃないけど・・・」
 
:「まあ、日本ではこのごろ“草食系男子”とかが流行っているからな」
 
:「でも売買を頻繁にしないでもアクティブ運用ができるって、どういうこと?」
 
:「アクティブ運用は一言でいえばインデックスとは違う構成比率(ウェイト)で銘柄を保有することだ。すべての銘柄を時価総額どおりの構成比率で保有するのがインデックス(パッシブ)運用だけど、アクティブ運用では株価指数の構成銘柄のなかから比較的少数の銘柄を選別して、それに重点を置いて保有するんだ」
 
:「良い銘柄を選別するわけね。でも、それってどうやるの?」
 
:「やり方はファンド・マネジャーそれぞれで流儀があって、いわば“秘伝”じゃ。他人においそれと教えるわけにはいかん」
 
:「他人って、アタシはあんたの娘でしょ!他人じゃないから教えてよ」
 
:「おまえは他人じゃないけど、たとえ教えても頭悪いから理解できないだろ!でも、ちょっとだけなら教えてやろう」
 

(続く)


 

父から娘への投資講座(投資信託編)

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