第10回グロースとバリュー②
娘:「パパ、宿題やってきたよ。そしたら、な、な、なんと・・・世の中の株式投信にはえらく偏りがあるのね!」
父:「どれどれ、結果はどうだった?」
娘:「(下の)表を見てよ。大型株ファンドだけじゃなくて、ついでに中型株と小型株のファンド数も“投信まとなび”で調べちゃった」
(右上の表をクリックしてご覧下さい)
娘:「全部合わせると、成長株ファンドが277本、割安株ファンドはたった46本。圧倒的に成長株が多いのね!しかも大型、中型、小型でも傾向は同じ」
父:「なぜだと思う?」
娘:「うーん・・・変だよね~。この間パパに見せてもらったグラフ(第9回参照)では、グロース株よりもバリュー株のほうが市場平均に対して勝率は良かったのにね」
父:「でも、それはオマエがあのグラフを見ちゃったからでしょ。そういうグラフを見たことない人だったら、どう思うだろう?」
娘:「言葉のひびきとしては、“成長株(グロース)”のほうがカッコいいという印象を持つかもね。だって株式に投資するってことは、成長性に賭けるわけでしょ」
父:「そのとおり。プロのファンドマネジャーも個人投資家もみんなが“この銘柄は成長株だ”と思ってしまうと、人気が殺到して株価は企業の実力以上につりあがってしまうことがある。すると株価はいずれ実力相応にまで戻るので、その後のパフォーマンスはパッとしない」
娘:「株式投信でも成長株ファンドに人気が偏っているのは、そういうわけね」
父:「それも一つの理由だろうけど、やはり商品イメージとして“将来性”や“成長性”を打ち出したほうが、売りやすいからだろうね。最近は日本株ファンドが不人気で、アジアや南米など新興国のファンドに人気が集まっているのも“将来性”や“成長性”で日本に比べて期待できるとみんなが思うからだ」
娘:「すると、そういうファンドはダメなの?」
父:「必ずしも一概にダメとはいえないが、一時的にブームが過熱しているときは要注意。人気があるからとブームに便乗すると後悔することがある。昔からお花見で“人の行く裏に道あり花の山”という諺があるように、混み合っているときは避けるべきかもね」
娘:「でも桜が散ってからお花見に行っても遅いじゃない!」
父:「散った後でも、パパはお酒とツマミがあればかまわん。“花より団子”じゃ!」