第1回1969年末年に100円を投資したらどうなっていたか?
このグラフは国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、定期預金の5つの資産クラスについて、それぞれ1969年末に100円投資したとすると2008年末にいくらになっていたかを、各資産クラスの指数データを用いて表したものです。ここから、3つのポイントを読み取ってみましょう。
株式は他の資産クラスに比べて上下に激しく動いていて、価格の変動が大きいことがわかりますね(価格変動リスクが大きいと言います)。
債券は国内債券と外国債券で値動きが大きく異なっています。外国債券は為替変動の影響を受けているからです(為替リスクがあると言います)。
定期預金でも約4倍に、株式は2007年に一時約20倍まで資産額が増えましたが、2008年の大幅な値下がりがあったため、2008年末には約8倍の金額になりました。結果的に、この期間では国内債券の投資成果が最もよくなりました。
このグラフでは株式の配当金や債券の利息といったインカム・リターンは再投資されたことを前提にしています。再投資されたお金がまた収益を生み出しており、投資期間が長くなるほど、再投資の効果が大きくなります。資産価値は時価で変動しますが、第2のポイントのように、長期では増えていくと考えれば、インカム・リターンの再投資は資産作りの効率をよくする方法です。